葛飾区金町の氏神様「葛西神社」で歴史と癒しを感じよう

葛飾区の有名な参拝所といえば『柴又帝釈天』。
しかしほかにもステキな場所があるのはご存知でしょうか?

今回は、木々が豊かな落ち着いた雰囲気を持ちつつ、祭囃子や葛飾区唯一のお酉様としてにぎわいを見せる『葛西神社』をご紹介します。

自然豊かで穏やかな境内

葛西神社は金町駅から歩いて約10分。
江戸川の河川敷近くに鎮座しています。

正面鳥居です。
神社に入る前からとても穏やかな雰囲気を感じます。

石造りの鳥居がお迎えをしてくれます。

鳥居をくぐると大きなイチョウの樹々に包まれます。
新緑が鮮やかで心が洗われる気持ちになりました。

葛西神社には、葛飾区の天然記念物に指定されているイチョウが3株あります。
そのほかにもたくさんの草木が生えているため、四季折々の変化を感じられるのも魅力の1つです。

鳥居の右手には手水舎があります。

こちらで心と体を清めてから参拝に向かいます。

手水舎の裏には、白蛇がいました。
こちらは撫蛇様(なでへびさま)と呼ばれており、撫でることで招福開運のご利益があるそうです。

撫蛇様の顔は、そのときのご自身の気持ちによって見え方が変わります。
優しい顔、怖い顔、困った顔、楽しそうな顔のどれに見えますか?
それによって撫でる場所を変えると、ぴったりのご利益をいただくことができるといわれています。

葛飾区を代表する一社

本殿です。
1メートルを超えるであろう、大きな狛犬が特徴的です。

葛西神社の創建は、平安時代末期の1185年。
葛西三十三郷(現在の葛飾区と江戸川区の全域、墨田区、江東区、足立区の一部を合わせたエリア)の総鎮守として、香取神宮の分霊を祀ったのが始まりといわれています。

ご祭神は経津主尊(ふつぬしのかみ)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、徳川家康公(とくがわいえやすのみこと)の三柱。
諸願成就、勝負ごと、商売繁盛、家内安全、立身出世などのご利益をいただくことができます。

本殿の隣に建っているのは参集殿です。
こちらで祈祷の受付やお守りの購入、御朱印の受け取りなどができます。

葛西神社には、季節ごとの限定の御朱印(書き置き)もあります。
絵入りでとても華やかなので、何度も本に取り上げられたことがあるくらい人気です。

たくさんの神様を祀った社内

葛西神社は、七福神全てのお参りができることでも知られています。
七福神巡りというと、本来はいくつもの神社やお寺を回らなければなりません。
しかし葛西神社には全ての神様がいらっしゃるので、一度に参拝することが可能です。

こちらは七福神で紅一点の『弁財天様』です。
手水舎の裏に岩屋があります。

七福神様以外にも、たくさんの神様がいらっしゃいます。

こちらは『稲荷社』です。
稲や食物の神様が祀られています。

金町・柴又は今でも農業が続いているエリアです。
昔から生活に密接な関係がある神様として、崇敬を集めていました。

富士山を模して造られた『富士塚』です。
これを登ると、富士山に登ったのと同じ霊験が得られるといわれています。

毎月開催される青空骨董市

葛西神社は豊富な年中行事も魅力です。
特徴的な行事には、骨董市や音楽祭、酉の市などがあります。

1月と11月を除く毎月第一土曜日には、境内で骨董市が開催されています。
希少価値のある古美術や古道具が並べられており、誰でも自由に見ることができます。

掘り出し物を探しに行くのも面白そうですね。

河川敷

葛西神社のすぐ裏には、江戸川が流れています。
河川敷でランニングやサイクリングを楽しみながら、その途中に葛西神社に立ち寄る方もいらっしゃいます。

河川敷方面から見える、樹木が豊かな一角。
こちらが葛西神社です。

江戸川の河川敷です。
広々としていてとっても気持ちいい!
参拝の前後に立ち寄るのもおすすめです。

多くの見どころと自然を持つ葛西神社で、日々の喧騒を忘れ、穏やかな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?

葛西神社
住所:東京都葛飾区東金町6-10-5
アクセス:
 常磐線「金町駅」から徒歩10分
 京成線「金町駅」から徒歩11分
電話番号:03-3607-4560
受付時間:9:00-17:00

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。