駅周辺は商店街に囲まれ、人や車通りのある道が多い京成高砂。
ですが、1本脇に入ると閑静とまではいきませんが、住宅街が広がっています。
小学校や街の病院、小さな公園など、ゆっくりとしたのどかな時間が流れている風景が広がっているのがこの街の特徴だと思います。
駅周辺のエリアに飲食店やスーパーをはじめとした商店が集まっており、住宅街のエリアには病院や整骨院、学校など生活のための店舗や施設が集まっています。
今回は、そんな住宅街のエリアで長く営業されているお店をご紹介します。
周辺は小学校や公園、のどかな通りにあるお店
京成高砂駅北口より徒歩5分ほど。
近くに住吉小学校があり、昼間はとても穏やかな通りに黄色いテントが見えます。
「味吟」は今年で47年目を迎えたいなり寿司屋さんです。
暖簾をくぐると、とっても元気でハキハキとした挨拶をしてくれるご夫婦が迎えてくれます。
メニューはいなり寿司と海苔巻きのみ!
店内はカウンターとテーブル席が2つありますが、基本テイクアウトのみのようです。
私も何回も通っていますが、テーブルで食べている人を見たことがありません…。
注文をしてからすこしだけ待つ際、イスに座らせてもらうくらいです。
壁には手書きのメニューが貼られています。
扱うメニューはいなり寿司と海苔巻きのみ。
専門店に近いラインナップでこんなにも長く営業されているのは驚きですよね。
ここはやはり看板メニューのいなり寿司と、かんぴょう巻きが一緒になっている“のり巻いなり”を注文。
するとカウンターでお揚げにご飯を詰めてくれます。
鮮やかな手さばきに思わず毎回見入ってしまうほど、テキパキと進む作業。
2分ほどで完成。
お店を出るときも気持ちのいい挨拶をしてくれるのが、私が思わず通いたくなってしまうこのお店の好きなところです。
味がしっかり染み込んだいなり寿司とかんぴょう巻きは絶品
自宅に戻り、さっそくいただきます。
『いなり寿司 味吟』と書かれた包装紙。つい包装紙の匂いを嗅いでしまうのは私だけでしょうか。
包装紙を開けると、薄い経木に包まれています。
コンビニにあるようなプラスチックのお弁当ケースよりも、木の皮に包まれているとなんだか特別なお弁当に感じますね。
最近はなかなかお目にかかることの少ない経木は香りも良く、開ける前から幸せな気持ち。
経木を開くと、良いキツネ色のいなり寿司とかんぴょう巻き。
汁がこぼれないようにしっかりとラップで包んでくれているのもうれしいです。
お揚げはしっかりと味が染みた濃い目、甘さは控えめのしょっぱいタイプのいなり寿司です。
一口噛むだけでじゅわ~っと味が口に広がります。
濃い目の味つけですが、しつこくなく、さっぱりとした味わい。
秋ごろになるといなり寿司の上に『ケシの実』をかけてくれます。
春ごろはご飯ににんじんや昆布などが混ぜられていたりと、季節によって少し変えているそうです。
かんぴょう巻きも味かしっかり染みています。
巻きは優しめで、ふわふわとした印象を与える食感。
いなり寿司の間に食べると良い口休めになっておいしいです。
墨田区・押上の店舗はご兄弟が営業
「味吟」という名前を墨田区・押上でも見かけたことがありました。
同じくいなり寿司のお店だったので系列店か伺ったところ、押上の店舗は店主さんのお兄さんが営業されているそうです。
いなり寿司一筋のご兄弟が作るいなり寿司は、いなり寿司のイメージを変えてくれるほどのおいしさが詰まっています。
近くに小さな公園もあるので、テイクアウトして外で食べるのも良さそうですね。
今回はぜひ食べていただきたい、京成高砂の名店をご紹介しました。
味吟
住所:〒125-0054 東京都葛飾区高砂8-21-1
アクセス:京成線京成高砂駅から徒歩5分
電話:03-3609-7677
営業時間:7:00~18:00
定休日:火曜日