柴又帝釈天を中心とした葛飾柴又の文化的景観は、2019年、東京都内で初めて国の「重要文化的景観」に選定されています。
下町ロマン溢れる帝釈天参道には、たくさんのお店が並んでおりお出かけスポットとしても人気です。
そのなかでも、この帝釈天参道で最古の築200年の木造店舗なのが和菓子店「柴又い志い」(以下、い志い)です。
呉服店から和菓子屋になるまで
映画「男はつらいよ」の寅さん誕生のはるか昔、東京が江戸と呼ばれていた文久二(1862)年に「以志ゐ呉服店」として創業。
当時常連さんへのおもてなしとしてお出ししていた茶菓子や漬物が評判となり、戦後に「い志い」の名で茶店としての営業をはじめ現在に至ります。
築200年の木造店舗は帝釈天参道で最古
帝釈天参道で最古の木造店舗は、代々守り受け継いできた築200年ほどの建物だそう。
重厚な佇まい、前土間、揚戸の出入り口など、出桁造りと呼ばれる江戸の商家建築。
江戸時代から令和の現在に至るまで、大切に補修を繰り返しながら、店舗兼住まいとして活躍しているそうです。
一番人気はどら焼き?寅焼き?
人気商品がたくさんあるので、ひとつずつご紹介!
まずは一番人気の「寅焼き」。どらやきと寅さんをかけているようですね。
寅焼きの特徴は、生地がふわふわで、あんこが甘すぎない!あんこが苦手な方にも好まれるようです。
味がいくつかありますが、人気はシンプルな寅焼き。
店員さんはバターの入った寅焼きがおすすめだそうで、そちらをいただきました。
あんこの甘みとバターの塩味とのバランスが素晴らしく、クリーミーで洋風などら焼きとなっています。
時間は未定ですが、タイミングが良ければ、焼きたての寅焼きを食べ歩きすることもできるそう!
野菜ソムリエが作るフルーツ大福
こちらも人気の「野菜ソムリエのいちご大福」。半分に切ってみると、すぐにいちごの甘い香りがしてきました。
求肥の中には白あんと大きないちごが入っていました!半分にしてもかたちは崩れず、いちごの食感をしっかりと楽しむことができましたよ。
ほどよい甘さの白餡とみずみずしいいちごの酸味が絶妙な贅沢ないちご大福でした。
フルーツの旬を追うため、季節により種類や品種は変わるそうです。
売り切れ必至のロールケーキ
「あぶり和三盆米米ロール」は牛乳の豊かな香りを持ちながらさっぱりとした国産純生クリームを100%使用。甘すぎない濃厚な生クリームで、満足感があります。
スポンジは国産米粉の生地。お餅の「もち米」とごはんの「うるち米」を2種類ブレンドして作るので米・米ロールというのだそう。
カステラみたいな軽い生地からはおこげのような香ばしい香り!仕上げに和三盆をかけてキャラメリゼするのだそう。食感がいいアクセントになっています。
こちらは非常に人気で、午前10時に焼き上がり、14時に売り切れることもあるそうです。
絶対に食べたい方はご予約がおすすめ。2種類のサイズから選べるのもうれしいですね。
お漬物も人気商品のひとつです
ほかにも代表的な商品として、昔ながらの製法で作り続けられている関東風のくずもちや、
50種以上の漬物も評判です。
「い志い」は2018、19年には、グルメサイト食べログにて甘味店として東京百名店にも選出されたそう。
長い間、地元のみなさんや柴又を訪れた観光客にも愛されてきた「い志い」の甘味とお漬物。みなさんもぜひ食べてみてくださいね。
柴又い志い
住所:東京都葛飾区柴又7-6-20
アクセス:京成金町線「柴又駅」から徒歩約3分
電話番号:03-3657-1749
営業時間:9:00-17:00
定休日:なし