メニューは100種類以上! 安くておいしい、金町で中華といったらここ!「揚州達人」

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金町にはたくさんの中華料理屋がありますが、今日はその中でも私が1番好きなお店を紹介します。

それがこちら、金町駅北口から徒歩2分の「揚州達人(ようしゅうたつじん)」です。

大陸系中華?町中華?

最近ネットで「大陸系中華」という言葉をよく目にします。

大陸系中華とはいったい何でしょう?

ネットの情報をまとめてみると以下のようになります。

●スタッフが中国出身
●現地風だが日本人に寄せた中華料理
●地元に密着した町中華のような手頃さ
●高級中華のような丸い円卓テーブルがない
●カウンター席はなくテーブル席がメインだが、相席もあり得る
●赤や朱色が施された中国風の店内
●安くてボリュームたっぷり
●独立店舗だが、メニューは全国どこも似通っている。
●コースや食べ飲み放題が激安
●名古屋が発祥

大陸系中華という言葉が今後どのくらい定着するかは未知数ですが、とりあえず揚州達人は、名古屋発祥や相席以外は、ほとんどの要素が当てはまります。

昔ながらの町中華が、高齢化や後継者不足で激減している中、全国的にもこのような大陸系中華が最大派閥になりつつあるようです。

他にも町中華とは違う点がいくつかありますので、順を追ってご紹介したいと思います。

金町の肝っ玉母さん「ハルさん」のお店

さて「揚州達人」の名物といえば、女将のハルさんです。

ご本人に直接名前を伺ったことはないのですが、私の友人たちはみんな親しみを込めて「ハルさん」と呼んでいるので、私もハルさんと呼ばせてもらってます。

とにかく働き者のハルさん、いつも店内を走り回っています。

注文から配膳、片付け、お会計、ドリンクの用意、はたまた厨房内では皿洗いから盛り付けの手伝いまで全てを1人でこなしています。

まさに金町の肝っ玉母さん!
ハルさんを見ていると、昭和の頃の元気なお母さんを思い出します。

ところで、大陸系中華のもう一つの特徴として、店名が覚えづらいというのがあります。

料理は日本人の好みでも、店名は馴染みにくいお店が多く、お店の名前すら覚えていないということもしばしば。

「いつもの中華」とか「あっち側の中華」とか、そんなふうに呼んだりすることが多いです。

我々も「揚州達人」と店名で呼ぶことはなく、「ハルさん行く?」とか「昨日ハルさん行ってきたよ」とか呼んでいます。

メニューの数は100種類以上!

そして町中華との決定的な違いはメニューの多さです。

その数なんと100種類以上!

メニューにはそれぞれ通し番号が振ってあります。

「デザートのアイスクリームが136番」といった具合で、そのほかにも壁におすすめメニューや日替わりメニューがたくさん貼ってあります。

全て含めるとゆうに150種類はあると思います。

それを旦那さん1人で作ってるというのですから驚きです。

夫婦2人きりで切り盛りするものすごいパワフルなお店なのです。

ちなみにハルさんの出身は揚州ではなく、中国の東北地方だそうです。

なんで揚州達人なんですか?と聞いたら、前のオーナーのお店をそのまま引き継いだからなのだとか。

大陸系中華のもう一つの特徴として、同じ場所でオーナーが変わるというのもあります。

ハルさんのお店は今年でちょうど10年になるそうです。

ボリュームたっぷりのランチ

日替わりランチは2種類から選べますが、定食メニューも豊富です。

  • エビチリ定食


安くておいしくてボリューミー。
ご飯がてんこ盛りで、しかもおかわり無料というのも大陸系中華のうれしい特徴の一つです。

さて、ここで私の一番のおすすめメニュー、そしてここに来たら絶対に頼んでしまうメニュー、
むしろこれを食べに来てしまうメニューをご紹介します。

辛味牛肉麺です。

他にもおいしい麺はたくさんありますが、なんといっても辛味牛肉麺が一番です!

辛い!
でもめちゃくちゃおいしいんです!

柔らかい牛肉がごろごろ入ってます。
野菜がいっぱい入っているのもうれしいです。

時々、一口目はおいしいのに、食べていくうちに最初ほどのインパクトがなくなるラーメンがあります。

ところがこの辛味牛肉麺は全然失速しないんです!
スープも最後の一滴までおいしい!だから辛くてもついつい止まらなくなります。

いつもこればかり食べているので、ハルさんには「いつもの」で通じてしまいます。

最近は「辛味牛肉刀削麺」という新しいメニューも増え、こちらはよりボリューミーな感じです。
おすすめです。

ディナーメニュー。まずは前菜から

さて、辛味牛肉麺だけでは揚州達人の紹介は終われません。

とはいえメニューは100種類以上、全てを紹介するのは不可能です。

ということで、我が家の定番メニューとおすすめメニューの一部を紹介させていただきます。

まずは前菜です。

前菜だけでおよそ20種類のメニューがあり、ABCと3つのカテゴリーに分かれています。

ABCから各1品ずつ選べる「お得セット」1280円(税別)を紹介いたします。

例えばこんな感じです。

Aのピータン豆腐です。

見て下さい、このてんこ盛りのピータン!
テンション上がります。

ピータンにザーサイが和えてあり、コリコリ感が堪りません!
これ、嫌いな人いないでしょう!

Bからは冷やしトマトを注文し、2歳の息子専用にしました。
こちらはCのネギチャーシューです。

前菜とは思えないくらい大盛り!
野菜がとれてとてもヘルシーな気分になります。
永遠に食べられるやつですね。やっぱり中華って最高!って思わず笑みがこぼれます。

変わり種?おすすめメニュー

続きましてメニューには載っていない、ホワイトボードからのおすすめメニューをご紹介します。

  • 鳥唐揚と唐辛子の山椒炒め

テーブルに出てきた瞬間からいい香りが漂います。そして辛い!おいしい!

あまり日本人好みに寄せていない、初めて食べるような味です。ビールに合うこと間違いなしです。

  • ハチノスのクミン炒め

今度はクミンの爽やかな香りが漂います。
ハチノスはフニャッとした不思議な食感、でも柔らかいお肉みたいです。
ニラ、ニンジン、エノキ、全ての食材に意味がある、クミン好きにはたまらないメニューです。

  • 長葱と牛肉の黒胡椒炒め

味付けが絶妙です。

辛さは一切感じません、旨味の方が勝ってます。
本当にいい味しています。ネギが縁の下の力持ち、なくてはならない存在です。

よく見ると、北京ダック、アワビの醤油煮込み、フカヒレの姿煮なんてメニューもあります。

もちろん事前予約制ではありますが、ここまでくると町中華のレベルを超えて高級中華と遜色ありません。

我が家の定番メニューをご紹介

続きまして我が家がいつも頼んでしまうメニューをいくつかご紹介いたします。

  • 油淋鶏

とにかく見てください!このボリューム。
サクサクの鶏唐揚げと特製ソース。このソースは唐揚げだけではなく、下のキャベツとも非常によく合うんです。

  • 麻婆豆腐

お皿の中でグツグツいっています!
町中華の優しい麻婆豆腐とはまるで違った、パンチと深みのある本格麻婆豆腐です。

  • 砂肝の鉄板焼き

ハルさんに来たらいつも頼んでしまう我が家の定番です。

他に、イカの鉄板焼き、牛肉の鉄板焼きもありますが、我が家はいつも砂肝です。

そしてチャーハンです。

我が家はレタスチャーハンを頼むことが多いです。

レタスって、シンプルながらチャーハンと良く合うんですよね?

高菜チャーハンやキムチチャーハンもお気に入りですが、揚州チャーハンもおススメです。

本店自慢の一品です。

具材はエビ、イカ、高菜、グリーンピース、ニンジン、コーン。
2歳の息子も大のお気に入り。ほとんど1人で食べてしまいます。

我が家のイチオシメニュー

最後に、定番の中でも我が家が特におススメするメニューを2つご紹介します。

  • 五目硬焼きそば

「時間かかるよ!」と、いつもハルさんに言われますが、辛味牛肉麺同様、時間がかかるメニューがおいしいんです!

パリパリの麺の上に、熱々の五目あんかけがジュワーっとかかります。

他にも五目焼きそば、中華焼きそば、ソース焼きそばがありますが、五目硬焼きそばに勝るものなしです。

  • 海鮮おこげ

鉄鍋にのったおこげの上に、目の前で熱々の海鮮餡をかけてくれます。

見てください!この凄まじい噴火を!
ぜひみなさんに食べてもらいたい一品です。

  • 口直しにゴマ揚げ団子

町中華では絶対に味わえないメニューですよね。

まわりのテーブルを見てもみんな幸せそう、そしておいしそうです。

中華って本当にみんなを幸せにしてくれますね。

昔ながらの町中華は早く閉まってしまうお店が多いですが、ここ揚州達人は夜中まで煌々と灯りがともっているのがうれしいです。

本当に働き者ですね。

一昔前、二昔前だったら高級中華だった料理が、今では町中華のように気軽に食べられるようになり、本当にいい時代になったなぁと感じます。

私の大好きなお店です。

これからもいっぱいいっぱいお世話になります!

揚州達人
住所:東京都葛飾区東金町1丁目41-2
アクセス:JR常磐線「金町駅」から徒歩約2分
京成金町線「京成金町駅」から徒歩約3分
TEL:03-3627-7733
営業時間:11:00〜15:00/17:30〜2:00
定休日:火曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。