街のシンボルでもあるイトーヨーカドーが目印の京成高砂駅南口エリア。
日用品や食品はすべてイトーヨーカドーでまとめてしまう人が多いと思われがちですが、区役所近くまで続く商店街は今もなお活気あふれる生活の場となっています。
その中で前回ご紹介した「hanatomidori」と同じ「高砂南町商店会」に所属しているパン屋さんを、今回はご紹介します。
少ない営業日からファンが列を作るパン屋さん
京成高砂駅から徒歩2分ほど。
お店は“イトーヨーカドーの裏”と呼ばれる通りにあります。
店名のイメージにぴったりな白を基調とした柔らかい印象の外観が目印です。
2017年にオープンしたパン屋さん「陽だまり製パン」。
高砂には何店舗もパン屋さんがあり、ハード系のパンが充実している唯一のお店です。
普段から12時の開店前には数名並んでることが多く、人気のパンはすぐに売り切れてしまうそうです。
営業日は火曜日・水曜日・金曜日・土曜日の週4日のみ。
営業日が毎日ではないため、高砂でも知る人ぞ知る人気の店でもあります。
パンはセルフで選ぶタイプではなく、ショーケース越しに選ぶタイプ。
ショーケースにずらりと並べられたパンはどれもおいしそうで目移りしてしまいます。
思わず迷ってしまいますが、POPにパンの説明が書かれているのがわかりやすく、味が想像できるのでとても有難いひと手間。
書かれていないパンは比較的新しいメニューなので、オーナーさんに聞くと細かく教えてくれます。
素材を贅沢に使用している満足度の高いパンたち
今回は3種類のパンをお持ち帰りしました。
まず1番右のパンは最新メニュー“カレー風味の枝豆チーズ”。
カレーの香りが食欲をそそります。カレー風味なのでカレーパンのようにルーは入っていませんが、枝豆とチースがたっぷり入っています。
間違いない組み合わせなのでおいしくないわけがありません。
次は真ん中の“オリーブとドライトマト”。
リーフの形に焼かれた見た目も美しいパン。
どこを食べてもオリーブかドライトマトに当たるくらいふんだんに練り込まれているので、何口目もおいしくいただけます。
程よい塩加減なのでそのままでもいいですし、チーズと一緒に食べるのもとても合っておいしかったです。
最後は袋に入っている“チーズバンズ”。
このパンは他のハード系のパンと比べて比較的柔らかい食感のパンでした。
上にかかったチーズだけかと思ったら、中にもチーズがたくさん入っています。
小麦の味をしっかり感じてほしい、こだわりを感じるコンセプト
「白米を味わうように小麦を味わえるパン」をコンセプトに作られているお店のパンは、噛めば噛むほど味の深さを感じることができるパンです。
最初は香ばしい香りが口の中に広がり、噛んでいく内に小麦の甘さが広がっていきます。
ハード系は顎が疲れるからと苦手意識を持つ方が多いイメージですが、長く噛むことでおいしさが広がっていくパンが「陽だまり製パン」にはあります。
私はハード系のパンがあまり得意ではなかったのですが、たまたま通りかかったら営業日だったので気になり購入し、家で食べたところ、小麦の味を味わいながらゆっくりと何回も噛みながらパンを食べる時間が特別に思えたのを覚えています。
そして他のパン屋さんにはなかなかない、新しい組み合わせのパンにも出会えるかもしれません。
ハード系が好きな方にも苦手な方にも食べていただきたい、素材の味を感じることができるパン屋さんをご紹介させていただきました。
陽だまり製パン
住所:〒125-0054 東京都葛飾区高砂3-12-17
アクセス:京成線京成高砂駅南口から徒歩2分
電話:03-6657-8766
営業時間:火曜日・水曜日・金曜日・土曜日12:00−18:00(売り切れ次第終了)
定休日:日曜日・月曜日・木曜日